オフィス清掃を外部に依頼する場合の請負契約と委任契約の違いとは?
業務の効率化を考え、オフィス清掃を外注したいと考えている経営者の方も多いのではないでしょうか。オフィス清掃を外部に委託する場合の契約形態には、請負契約と委任契約の2種類があります。後からトラブルになってしまわないよう、しっかりと契約の種類や特徴について知知識を持った上で契約を交わすことが大切です。そこで今回は、オフィス清掃を外部に委託する場合の契約の違いについてご紹介します。
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そもそも業務委任契約とは?
そもそも、業務委任契約とはどのような契約なのでしょうか。ここでは、それぞれの契約について詳しくみていきましょう。
業務委任契約について
業務委任契約とは、自社に関わる業務を第三者に委託する場合に締結する契約のことを指します。対象となる業務には、オフィス清掃だけではなく、コンサルティングやシステム開発などさまざまな業務があげられます。業務委任契約は、請負契約と委任契約に分けることができます。
労働者派遣契約との違い
業務委任契約は、労働者派遣契約とよく混同されてしまいがちですが、指揮系統の観点に違いがあります。業務委託契約では、委託者と労働者の間に指揮・命令の関係が存在しません。一方で労働者派遣の場合には、派遣会社と労働者が契約を結び、派遣先の会社が労働者に対して業務に関する指揮を行います。
請負契約と委任契約の違いについて
ここでは、さらに詳しく請負契約と委任契約の違いについてみていきましょう。
請負契約とは?
請負契約は、発注者が依頼した仕事が完了された場合に、報酬が支払われるという仕組みの契約となっています。つまり、万が一依頼した仕事が完了されなかった場合には、依頼主が報酬を支払う必要はありません。たとえば、床の汚れを落とすという仕事を依頼した場合、床の汚れが落ちなければ報酬を支払う必要がないということになります。
委任契約とは?
一方で委任契約とは、依頼が達成されたかどうかをもとに報酬の支払いを決めるのではなく、仕事の実施のみを約束するというものです。つまり、クオリティに関わらず業務を遂行すれば報酬が支払われることになります。たとえば、清掃会社と委任契約を結んだ時に、たとえ汚れが全く落ちていなかったとしても、清掃作業が行われた場合には報酬を払う必要があります。
オフィス清掃を依頼するなら請負契約がおすすめ
請負契約と委任契約には、仕事の完了の定義に大きな違いがあります。そのためオフィス清掃を業者に依頼するのであれば、依頼した仕事を達成した場合に報酬を支払う請負契約がおすすめです。ここではその理由と注意点をご紹介します。
請負契約がおすすめな理由
上記でもご紹介した通り、請負契約にすることで、きちんと汚れが落ちた状態が仕事の完了状態となります。つまり、掃除を試みたというだけの状態では報酬を支払う必要はありません。このため発注者にとっては、請負契約を行う方がメリットが大きいといえるでしょう。
請負契約を結ぶ際の注意点
メリットの大きな請負契約ですが、契約の際には、掃除の範囲や仕上がりのクオリティについて細かく設定しておくことが大切です。この部分が曖昧になっていると、後々トラブルになってしまうため注意しましょう。
さらに、掃除に必要な経費の支払いを誰が行うのか、万が一トラブルが起きた時の責任は誰が負うのか、掃除中に備品を壊してしまった際にの弁償についてなど、細かいポイントも明確にしておきましょう。
まとめ
今回は、オフィス清掃を外注する場合の契約における請負契約と委任契約の違いについて詳しくご紹介しました。請負契約は、実際に依頼した業務が完遂された場合のみ報酬を支払うことになるので、発注者側のメリットが大きな契約となります。細かなクオリティや清掃範囲について明確にした上で契約を結ぶことが大切です。
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